山ではガス(霧)に囲まれる事がしばしば。写真も霞がかったものになる。それはそれで、幻想的で雰囲気があるのだが、少しクリアな写真にしたい場合もある。
画像編集アプリで霞を除去できるのか試してみた。Windowsアプリ「GIMP」を使った。(以下、GIMPバージョン2.10.8のメニュー表示)
オリジナル写真は、今年の夏に行った月山の写真を使った。
とりあえず、色レベルの調整をしてみる。
- GIMPメニュー[色]→[Levels...]を選択。
「色レベルの調整」のオプション画面で、「チャネル」は[明度]のまま、「全チャネル」の[Auto Input Levels]をクリックして[OK]するだけ。
以下、左がオリジナル写真、右がGIMPで霞みを除去した画像。
簡単な操作で霞がうすくなる。
以下の写真では、[Auto Input Levels]では、池塘の水の色が紫っぽくなってしまった。
色レベルの調整でうまくいかない場合は、トーンカーブを調整してみる。
- GIMPメニュー[色]→[Curves...]を選択。
「トーンカーブの調整」画面で、カーブをマウスで操作することで、任意の明るさに調整できる。
トーンカーブの理屈は面倒なので、とりあえず、適当な場所をつまんで操作してみるのが手っ取り早い。
トーンカーブの調整例が以下。
2つ目の写真でもトーンカーブの調整を使ってみた。かなり鮮やかになった。
色レベルの調整やトーンカーブの調整で、霞を薄くしてクリアで鮮やかな写真に加工できる事が分かった。
しかし、旅行の思い出として、「あの時はガスってて、視界が悪くて大変だったなあ」というのを思い出すためには加工前の写真じゃないと。