8月24日。神戸市立小磯記念美術館「浜口陽三と南桂子展」。
浜口陽三と南桂子の銅版画は期待通りで良かったが、それよりも同時開催展の小磯良平の銅版画が素晴らしかった。
エッチング作品は、人物などの柔らかくてきれいな線が流石のデッサン力をうかがわせる。なんの躊躇もためらいもなく、さっとひかれた線。ニードルでこんな線が描けるのかと思わせるような線。鳥などを細かく書き入れた作品も素晴らしい。メゾチントも浜口陽三とはまた違ったやわらかい濃淡の深い味わい。これもメゾチントでここまで出来るのかと思わせる素晴らしい出来。アクアチントの使い方もうまい。素晴らしい作品ばかり。一見の価値あり。9月2日まで開催。
小磯良平の銅版画集とか葉書があれば買いたかったが、売っていなかった。インターネットで探しても、今日見た銅版画で見つかったのは下の作品だけ。作品展が終わったら倉庫に眠ってしまうのかと思うと残念。