先日、宙玉写真をソフト的に作れるものを試してみた。↓
今回、宙玉レンズを自作してみた。宙玉の作り方は以下のページにある。このページでは、チップスターの空き箱を利用している。
今回、オリンパス Tough TG-5用に作成するので、紙コップを利用した。家にあった紙コップの底の内径が5cm。TG-5用アダプタCLA-T01の外径が4.5cmで丁度よい。アダプタCLA-T01は必ずしも必要ではないが、あった方が引っ掛かりがあって良い。
透明球は、100円ショップWattsで買った「アンティークグラスマーブル10P」というもの。ガラス製で直径が15mm。
紙コップの底を切り抜き、紙コップのサイドの周りに両面テープを貼ってラップを上に貼り付ける。ガラス玉を真ん中に置く。再度、紙コップのサイドの周りに両面テープを貼ってガラス玉の上からラップを貼り付ける。これで完成。カメラに直接固定しないで、これを左手でもってカメラレンズの前にくっつけながら撮影。TG-5の場合、顕微鏡モード(マクロモード)にして撮影。
紙コップの長さを、そのままのもの、半分程度に切ったもの。2cm程度に切ったもの、3種類作成した。2cm程度に切ったものは被写界深度が浅すぎて全体にボケた感じになる。紙コップの長さがそのままのものは、広角側で使うと紙コップの先の円周がレンズ内に入り込んでしまうが、望遠側で使うと丁度良い。被写界深度が多少深くなるので、まわりのボケが浅くなるが、宙玉内は比較的くっきり写る。とはいえ、完全に透明とはいえないガラス玉とラップ2枚が重なっているので、クリアな写真にはならない。紙コップ2つを重ねて使って、ラップがたるまないようにすれば、もう少し綺麗な写真になるかと思う。
外が暑くて、外に出て写真を撮る気分にはなれないので、室内のものや古いカレンダーの写真を撮ってみた。クリアな宙玉写真とは言えないが、それっぽい雰囲気の写真は撮れる。
【追記】
紙コップを2つ重ねたバージョンも作ってみた。一つを少し短く切って、ラップを貼った上で、もう一つの中に差し込んで、そこにガラス玉を置いてから、さらにラップを貼る。ラップのたるみが少し減る。これを使って、外に出て撮影もしてみた。玉の中がクリアな写真というわけではないが、微妙な歪み具合が、ステンドグラスを透して観た映像のようにも見える。
↑ 紙コップを2つ重ねたバージョン。
↑ 紙コップを長いまま作成したもので、広角側で撮ると紙コップの先の円周がレンズ内に入り込む。
↑ 少しズームして撮影。
↑ 望遠側で撮影。
以下は、紙コップを2つ重ねたバージョンで外に出て撮影。