晴歩雨描

晴れた日は外に出て歩き、雨の日は部屋で絵を描く

野鳥撮影用カメラ「OM-D E-M5 Mark III+75-300mm F4.8-6.7 II」購入。

【後日記載:結論:SX70 HSとの比較】

「E-M5 Mark III」のオートフォーカスは「SX70 HS」と比べて優位性があるとは言えない。野鳥撮影用としては不十分。

「75-300mm F4.8-6.7 II」は、マイクロフォーサーズとしては、解像度が甘い感じ。

「75-300mm F4.8-6.7 II」の35mm判換算150-600mmでは、「SX70 HS」の21-1365mmと比べるとズーム力が大きく足りない。「E-M5 Mark III」の「デジタルテレコン」でカバーできるかと思ったが、画質的に期待外れ。

野鳥撮影において、「E-M5 Mark III+75-300mm F4.8-6.7 II」で撮影した写真が、「SX70 HS」で撮影した写真に勝ることはほとんどない。

野鳥撮影には、レンズ交換式なら、本体は「OM-1」または、いずれ出てくると思われる「OM-5」が必要(?)。

→ 2022.10.26にOM-5が発表された。しかし、被写体認識AFが搭載されていないなど、OM-1との差別化のためか仕様の出し惜しみがいっぱい。これでは野鳥撮影には向いていない。ネット上にもOM-5がっかりという声が多数。

レンズは「75-300mm F4.8-6.7 II」では役不足で「100-400mm F5.0-6.3」等が必要と思われる。ただ、そうなると、本体+レンズで2kg近くとなり、自分にとっては大きく重すぎる。レンズ一体型の「SX70 HS」の後継機を待つしかないかもしれない。

→ 2022.6.10 本体、レンズとも売却。

→ その後、「EOS R10+RF100-400mm F5.6-8」を購入。



以前に、「高倍率レンズ一体型カメラが欲しい」と書いた。

野鳥撮影用カメラとして、キヤノン「SX70 HS」を所有している。夫婦で一緒に撮影するためと、壊れた時の予備としてもう一台欲しい。

「SX70 HS」はオートフォーカスに不満がある。背景に枝などがあるとピントが背景に行ってしまう(中抜け)事が多い。歩留まり率が低い。「SX70 HS」とは違う機種が欲しい。

カメラメーカーから、新しい高倍率レンズ一体型カメラが近日中に出てくる可能性は低そう。

自分としての野鳥撮影用カメラとしての条件は、

  1. 望遠側の35mm判換算焦点距離が1200mm以上。
  2. 重量700g程度以下。
  3. 見やすいファインダー(EVF)が付いている。
  4. 手ブレ補正が強力。
  5. オートフォーカスが SX70 HS 以上に正確で速い。

しかし、現時点でこれら全てを満たすカメラがない。1と2の条件を以下に緩和。

  1. 望遠側の35mm判換算焦点距離が600mmでデジタルズームで1200mmも可。(結果としては、デジタルズームの1200mmでは画質的に満足できなかった。
  2. 重量800g程度まで許容。

以上の条件で、野鳥撮影用の軽量カメラ候補を挙げてみる。比較のため、重量が条件に満たない機種も入れた。

OM-D  E-M5 Mark III」は、正面から見たサイズでは「SX70 HS」より小さい。重量はレンズ「M.ZUIKO 75-300mm F4.8-6.7 II」を付けて837gで「SX70 HS」より200g程重いが、レンズ交換式カメラ+35mm判換算焦点距離600mmレンズとしては軽い。

先日発表されたOMDS「OM-1」は、性能は素晴らしいが、実機を触ると、コンパクトなカメラ中心に使ってきた自分にとっては、流石にちょっと大きい。レンズ「75-300mm F4.8-6.7 II」を足すと1kgを超える。

ソニー「RX10M4」と、ニコン「P950」は、重量が1kg以上でサイズ的にも大きすぎる。

キヤノン「PowerShot G3 X」は、「EVF-DC2」を付けても重量が762gで概ね条件に当てはまるが、生産終了で新品は手に入らない。

LUMIX「DC-G100」は本体サイズが小さいが、静止画の手ブレ補正がない。レンズも「100-300mm F4.0-5.6」は520gで少し重たい。

【後日追記】

2022年 6月発売のキヤノン「EOS R7」と「RF100-400mm F5.6-8」の組み合わせが、1247g。「EOS R10」と「RF100-400mm F5.6-8」の組み合わせなら、1064g。

レンズ交換式含めた野鳥撮影用軽量カメラ候補
カメラ センサー
サイズ
有効
画素

(万)
35mm
判換算
焦点距離
(mm)
F値 総重量
(CIPA
準拠)
正面
サイ
(mm)
キヤノン
SX70 HS
1/2.3型 2030 21-1365 3.4-6.5 610g 127.1
x90.9
OMDS
E-M5 Mark III

75-300mm
F4.8-6.7 II
m4/3 2037 150-600 4.8-6.7 837g
(414g
+423g)
125.3
x85.2
OMDS
OM-1

75-300mm
F4.8-6.7 II
m4/3 2037 150-600 4.8-6.7 1022g
(599g
+423g)
134.8
x91.6
OMDS
OM-1

100-400mm
F5.0-6.3
m4/3 2037 200-800 5.0-6.3 1719g
(599g
+1120g)
134.8
x91.6
LUMIX
DC-G100

100-300mm
F4.0-5.6
m4/3 2030 200-600 4.0-5.6 865g
(345g
+520g)
115.6
x82.5
キヤノン
G3 X

EVF-DC2
1型 2020 24-600 2.8-5.6

762g
(733g
+29g)

123.3
x76.5
ソニー
RX10M4
1型 2010 24-600 2.4-4.0 1095g 132.5
x94
ニコン
P950
1/2.3型 1605 24-2000 2.8-6.5 1005g 140.2
x109.6
ソニー
α6600

SIGMA
100-400mm
F5-6.3
APS-C 2420 150-600 5-6.3 1643g
(503g
+1140g)
120
x66.9
キヤノン
EOS R7

RF100-400mm
F5.6-8
APS-C 3440 160-640 5.6-8 1247g
(612g
+635g)
132
x90
キヤノン
EOS R10

RF100-400mm
F5.6-8
APS-C 2420 160-640 5.6-8 1064g
(429g
+635g)
122.5
x87.8

f:id:art2nd:20220111110002j:plain

E-M5 Mark III | Canon PowerShot SX70 HS

f:id:art2nd:20220219154703j:plain

E-M5 Mark III | OM-1

f:id:art2nd:20220111110053j:plain

E-M5 Mark III | RX10M4

f:id:art2nd:20220112152049j:plain

E-M5 Mark III | PowerShot G3 X

f:id:art2nd:20220111110028j:plain

E-M5 Mark III | DC-G100

f:id:art2nd:20220219124122j:plain

E-M5 Mark III | α6600

E-M5 Mark III | EOS R7

E-M5 Mark III | EOS R10

E-M5 Mark III」には、「デジタルテレコン」機能があり、2倍の焦点距離相当の写真が撮影できる。(※ 結果的にはデジタルテレコンは期待外れ。)「M.ZUIKO 75-300mm F4.8-6.7 II」を使えば、35mm判換算1200mm相当の写真が撮れる。「M.ZUIKO 75-300mm F4.8-6.7 II」は、F値がF4.8-6.7で暗いが、サイズと重さを考えると仕方ない。「M.ZUIKO 100-400mm F5.0-6.3 IS」もあるが、1,120gとかなり重い。

レンズを付けた状態で大きさを比較すると、「E-M5 Mark III+75-300mm F4.8-6.7 II」は「SX 70HS」に比べて大きく感じる。

f:id:art2nd:20220219125152j:plain

E-M5 Mark III + 75-300mm F4.8-6.7 II | SX70 HS

しかし、「α6600+SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS」に比べれば、かなり小さい。

f:id:art2nd:20220219125838j:plain

E-M5 Mark III + 75-300mm F4.8-6.7 II | α6600 + SIGMA 100-400mm F5-6.3

OMDSには、更にコンパクトな「E-M10 Mark IV」もあるが、「E-M5 Mark III」はオートフォーカスが位相差AF+コントラストAFのハイブリッドなのに対して、「E-M10 Mark IV」はAFがコントラストAFだけ。

  OM-1 E-M5
Mark III
E-M10
Mark IV
センサー 裏面照射積層型
Live MOS
Live MOS Live MOS
AF方式 ハイブリッド
位相差AF(1,053点)+
コントラスト(1,053点)
ハイブリッド
位相差AF(121点)
コントラスト(121点)
コントラスト
(121点)
被写体認識AF 鳥認識 etc。    
測距点
モード
オール
シングル(1点)
スモール(9点)
クロス(39点)
ミドル(63点)
ラージ(165点)
etc
オール
シングル
(標準、小)
グループ
(5点、9点、25点)
オール
シングル
(標準)
グループ
(9点)
手ブレ補正 5軸7段 5軸5.5段 5軸4.5段
シャッター
速度
60~
1/8,000秒
60~
1/8,000秒
60~
1/4,000秒
電子
シャッター
速度
60~
1/32,000秒
60~
1/32,000秒
60~
1/16,000秒
アイポイント 21mm 27mm 19.2mm
ファインダー 約576万ドット 約236万ドット 約236万ドット
最大
ファインダー
倍率
1.65 1.37 1.23
ライブND
プロキャプチャー
防塵・防滴
総重量
(CIPA準拠)
599g 414g 383g
価格
(ヨドバシ
2022.3.29)

272,800円
(10%還元)

105,120円
(10%還元)

84,190円
(10%還元)

ということで、「E-M5 Mark III」+「M.ZUIKO 75-300mm F4.8-6.7 II」を購入。

  • E-M5 Mark III:ヨドバシ 105,120円(10,512ポイント還元)
    → 50,000円で売却(6/10)
  • M.ZUIKO 75-300mm F4.8-6.7 II:ヨドバシ 39,600円(3,960ポイント還元)
    → 23,000円で売却(6/10)
  • ケンコー 液晶保護フィルム:ヨドバシ 1,080円(108ポイント還元)
  • HAKUBA 58mm レンズフィルター SMC-PRO:アマゾン 1,707円
  • エツミ キルティングケースII L:ヨドバシ 1,870円(187ポイント還元)

【気になった点】

  • 電源スイッチが左側で操作しづらい。
  • バッテリー充電器が大きい。コンセントプラグが一体型でなく、プラグケーブルが別になっていて嵩張る。
  • SDカードカバーが開けづらい。
  • USBケーブル差込口の蓋の開き方が小さく、ケーブルを差し込みづらい。
  • 「M.ZUIKO 75-300mm F4.8-6.7 II」のズームリングが固くて回しづらい。

【重さ・大きさ】

EVF付き、防塵・防滴、5軸5.5段の手ブレ補正付きのレンズ交換式カメラ(ミラーレス一眼)としては、コンパクト。しかし、「SX70 HS」に比べるとずっしりと重く感じる。

【ファインダー】

ファインダーは見やすい。

【露出補正】

専用ダイヤルがあるので、使いやすい。

【手ブレ補正】

「E-M5 Mark III」の5.5段(35mm判換算80mm)と、「SX70 HS」の5段(35mm判換算350mm)とはレンズの焦点距離も違うので、よく分からない。「SX70 HS」に比べて手ブレ補正が良く効くという感じはしない。

【焦点距離・ズーム】

ズーム能力を「SX70 HS」と比較。「SX70 HS」は望遠端焦点距離1,365mm。「E-M5 Mark III+75-300mm F4.8-6.7 II」は600mm。焦点距離倍率で半分以下。面積比で1/4以下。

「E-M5 Mark III」の写真は、5184x3888 なので、「75-300mm F4.8-6.7 II」で撮影した場合、「SX70 HS」と同等な焦点距離の写真を得ようと思えば、2275x1706 にトリミングすることになる。

写真は、「DPREVIEW」のOM-1のサンプル画像から拝借。

f:id:art2nd:20220330220312j:plain

f:id:art2nd:20220316121802j:plain

2275x1706トリミング画像 (1024x767縮小画像)

【オートフォーカス】

「E-M5 Mark III」には、残念ながら「OM-1」のような鳥認識AFがない。

「SX70 HS」と比較して、オートフォーカスが優秀という感じはしない。背景に枝があると中抜けすることはあるし、ファインダーでピントが合っているように見えても、撮影した結果はピントが甘い写真も多い。手持ち撮影だし、自分の腕の問題かもしれないが。

【プロキャプチャーモード】

プロキャプチャーモードとは、「シャッターボタンの1stレリーズから20Mの高画素で取り込みを開始し、2ndレリーズの時点からさかのぼって最大14コマを記録できる」機能。プロキャプチャーモードをボタン一つで設定できる機能はない。ドライブモードの変更で設定するしかない。

【連写】

連写の設定をボタン一つで設定できる機能はない。ドライブモードの変更で設定するしかない。C-AFの設定と連動して、連写をワンアクションで設定ができる機能が欲しい。

【デジタルテレコン】

「E-M5 Mark III+75-300mm F4.8-6.7」は望遠端焦点距離が600mmしかないが、デジタルテレコンを使えば、1200mm相当の写真が撮れる。

ただ、600mmで撮影した写真をトリミングするのに比べて画質が良いということはない。超解像技術は入っていないと思われる。「E-M5 Mark III」のデジタルテレコンは意味がないかもしれない。

【画質】

焦点距離600mmの画質を、「SX70 HS」や1/2.3型のコンデジ「DSC-WX800」と比較してみて、良いとは言えない。レンズ「75-300mm F4.8-6.7 II」の性能か本体の性能かは分からない。

---------------   以下、設定した項目   --------------- 

【画質モード】

画質モードは、初期値が「ファイン(F)」になっているので、「スーパーファイン(SF)」に変更。

【Fnレバー機能】

Fnレバーは便利。

f:id:art2nd:20220402122945j:plain

  • Fnレバー「mode2」に設定。

f:id:art2nd:20220402122442j:plain

  AF方式 AFターゲット 補足
レバー1 S-AF+[MF] シングルターゲット 止まりもの用
レバー2 C-AF+[TR] オールターゲット 飛びもの用

f:id:art2nd:20220402124717j:plain

【ボタン設定】

ボタン 設定 補足
f:id:art2nd:20220402115244j:plain f:id:art2nd:20220402120108j:plain Home AF方式:C-AF(TRなし)
AFターゲットモード:オールターゲット
f:id:art2nd:20220402115313j:plain デジタルテレコン (デジタルテレコンは使わないかもしれない)
露出補正は専用ダイヤルがあるので、
露出補正ボタンは無くてもこまらない。
f:id:art2nd:20220402115321j:plain デジタルテレコン (デジタルテレコンは使わないかもしれない)
f:id:art2nd:20220402115332j:plain ドライブ/セルフタイマー (親指AFは使わない)
標準の「ドライブ/セルフタイマー」
ボタンが左側なので

【Home 登録】

  • AF方式:C-AF(TRなし)
  • AFターゲットモード:オールターゲット

【AFターゲット表示】

  • [On2]:半押ししている間、緑色のターゲット枠を表示。

【顔優先AF、瞳優先AF】

  • 顔優先AF、瞳優先AFは、オフ

【MFアシスト:ピーキング表示】

  • ピーキング色:白
  • ピーキングレベル:強

 



その後、「EOS R10+RF100-400mm F5.6-8」を購入。