「Google Pixel 6 Pro」を購入。(116,600円)
スマホは「HUAWEI Mate 20 Pro」を使用している。「Mate 20 Pro」はスマホとしては大きな不満はないが、カメラの画質については少し不満。
カメラ専用機の代わりとして使えるスマホの検討。候補は以下の5機種。
- Google Pixel 6 Pro
- Sony Xperia 1 III
- Samsung Galaxy S21 Ultra
- Oppo Find X3 Pro
- Apple iPhone 13 Pro
機種 | メイン(広角) | 望遠 | 超広角 | インカメラ |
---|---|---|---|---|
Google Pixel 6 Pro |
50 MP f/1.9 24mm 1/1.31" 1.2μm |
48 MP f/3.5 104mm 1/2" 0.8μm |
12 MP f/2.2 16mm 1/2.86″ 1.25μm |
11.1 MP f/2.2 20mm 1.22μm |
Sony Xperia 1 III |
12 MP f/1.7 24mm 1/1.7" 1.8μm |
12 MP f/2.3 70mm f/2.8 105mm 1/2.9" |
12 MP f/2.2 16mm 1/2.6" |
8 MP f/2.0 24mm 1/4" 1.12μm |
Samsung Galaxy S21 Ultra 5G |
108 MP f/1.8 24mm 1/1.33" 0.8μm |
10 MP f/2.4 70mm 1/3.24" 1.22μm 10 MP f/4.9 240mm 1/3.24" 1.22μm |
12 MP f/2.2 13mm 1/2.55" 1.4μm |
40 MP f/2.2 26mm 1/2.8" 0.7μm |
Oppo Find X3 Pro |
50 MP f/1.8 26mm 1/1.56" 1.0μm |
13 MP f/2.4 52mm |
50 MP f/2.2 16mm 1/1.56" 1.0μm |
32 MP f/2.4 26mm 1/2.8" 0.8μm |
Apple iPhone 13 Pro |
12 MP f/1.5 26mm 1/1.67" 1.9μm |
12 MP f/2.8 77mm |
12 MP f/1.8 13mm |
12 MP f/2.2 23mm 1/3.6" |
Huawei Mate 20 Pro |
40MP f/1.8 27mm 1/1.7" |
8MP f/2.4 80mm 1/4" |
20MP f/2.2 16mm 1/2.7" |
24MP f/2.0 26mm 1/2.8" 0.9μm |
超広角 | 広角 | 望遠 | |
---|---|---|---|
Pixel 6 Pro |
焦点距離:16mm 実焦点距離:2mm F値:2.2 有効口径:0.9 |
焦点距離:24mm 実焦点距離:7mm F値:1.8 (EXIF) 有効口径:3.89 |
焦点距離:104mm 実焦点距離:19mm F値:3.5 有効口径:5.43 |
Xperia 1 III |
焦点距離:16mm 実焦点距離:3mm F値:2.2 有効口径:1.36 |
焦点距離:24mm 実焦点距離:5mm F値:1.7 有効口径:2.94 |
焦点距離:70mm 実焦点距離:10mm F値:2.3 有効口径:4.35 ----- 焦点距離:105mm 実焦点距離:14mm F値:2.8 有効口径:5.0 |
「Find X3 Pro」「iPhone 13 Pro」は、ネット上にあるサンプル写真を見る限り、ソフト的に加工しすぎの画質で好きになれない。「iPhone 13 Pro」は、色つぶれも多いように感じる。また、広角カメラの焦点距離は24mmであって欲しいが26mmということで除外。
「Galaxy S21 Ultra」は、写真画質の評価は高いようだが、SIMフリーが無いので対象から外す。
最終的に「Xperia 1 III」と「Pixel 6 Pro」が残った。
「Xperia 1 III」はスマホとしてはナチュラルな画質で好感が持てるが、バッテリの発熱問題他不具合情報が多い点がマイナス。また、ディスプレイ輝度が低く日中屋外で画面が見づらいという評価もあり、カメラ専用機の代わりとして使うには致命的かと思い除外。→【後日追記】その後「Xperia 1 III」を購入。室内とかでは明るくクリアで見やすいが、日中屋外では、輝度が低く見づらい。
最後に「Pixel 6 Pro」が残った。
【カメラ機能のポイント】
- 広角カメラの焦点距離が24mm。広角カメラのセンサーサイズが1/1.31型で大きい。有効口径が3.89でスマホの24mm広角カメラとしては大きい(F値はEXIFのF1.8で計算)。多少の光学ボケが期待できる。
- 超広角カメラの焦点距離16mmが適度。画角が広すぎると使いづらい。ただし、超広角カメラのセンサーサイズ1/2.86型はハイエンド・スマホとしては小さめ。有効口径も小さい。
- 望遠カメラの焦点距離が104mm。中間域の50mm、70mmがデジタルズームになるのは残念。センサーサイズが1/2型で大きめ。有効口径が5.43でスマホの望遠カメラとしては大きめ。
- インカメラの焦点距離が20mmで背景を入れやすい。
- 「Xperia 1 III」程ではないが、「Find X3 Pro」「iPhone 13 Pro」よりはナチュラルな画質。(→実機確認の結果としては、ナチュラルとは言い難い。)
- 「長時間露光」&「流し撮り」ができる「モーションモード」が面白そう。
- 「消しゴムマジック」も使えそう。
- 「Xperia 1 III」「Galaxy S21 Ultra」に比べて価格が安い。
【懸念事項】
- 「バッテリ充電が遅い」という情報あり。
- 「指紋認証が遅い」という情報あり。
■ SIM、ケース、ストラップ、設定
- カメラ専用機として使うので、SIMなしかデータ通信専用SIMで使用。
- ケースは、Spigen Pixel6 Pro ケース(アマゾン1,790円)を購入。
- カメラ専用機として使うので、ストラップを付けた。
- [設定]→[システム]→[ジェスチャー]→[システムナビゲーション]
- 「3ボタンナビゲーション」に設定。
- 「カメラアプリ」→[設定]→[その他の設定]→[ジェスチャー]→[音量ボタンの操作]
- 「シャッター」に設定。
■ 実機確認して分かった事
- 重量210gは、Mate 20 Pro の189gとは21gのわずかな違いだが、ずっしりと重く感じる。
- 充電は残り30%で1時間程度かかる。Mate 20 Proに比べて遅い。
- カメラ専用機的な使い方において、バッテリーの減りは早くない。発熱もない。
- 画面ロック状態では、充電完了が分からない。Mate 20 Pro は充電表示ランプの色表示で分かる。
- 指紋認証は、保護フイルムを貼っていない状態では大きな支障はない。
- 電源ボタンと音量ボタンが Mate 20 Pro と位置が逆で使いづらい。
- 電源ボタンが固くて押しづらい。場所も上の方にあるので、押しづらい。
- 電源ボタンと音量ボタン同時押しのスクリーンショットも撮りづらい。
- 音量ボタンがほぼ中央にあって、シャッターボタンとしては右手でも左手でも押しづらい。実際問題として、シャッターボタンとしては使えない。
- HDR 効果がよく効いている写真が多い。黒つぶれや白飛びが少ない。背景まで階調がよく出て、解像感のあるくっきりした画質。ただし、やりすぎ感のある写真も多い。デジカメに比べると、派手目でナチュラルとは言い難い写真も多い。シャープネスも強め。
- HDR 効果で黒つぶれや白飛びは少ないが、逆に全体的に明暗差がなく均一の明るさで、違和感を感じる不自然な写真も。
- HDR 機能をオフにはできない。
- 「デュアル露出コントロール」を使って、ハイライト部とシャドウ部を別々に調整できる。
- Mate 20 Pro のプロモードのような細かい設定ができる機能はない。
- スーパーマクロ的な機能はない。
- モノクロ撮影モードはない。モノクロの画質を確認しながら、撮影する楽しみはない。(Googleフォトにモノクロフィルタはある。)
- 「ポートレートモード」では1.5倍程度クロップ(トリミング)され、広角レンズの焦点距離24mmの画角より狭くなる。 「Mate 20 Pro」のワイドアパーチャは24mmの画角のままボケを表現できる。
- 「ポートレートモード」の倍率表示1倍、2倍は、通常モードの1.5倍(35mm程度)、3倍(70mm程度)相当で倍率表現が統一されていない。
- 「ポートレートモード」のボケ量を撮影時に確認できない。ボケ量を実感しながら、撮影する楽しみはない。「Mate 20 Pro」のワイドアパーチャでは撮影時にボケ量の確認ができるし調節もできる。ソフトでつくる疑似ボケ技術に関してはHUAWEIの4年前の製品(P10 Plus)にも負けている。撮影後のボケ調整(Googleフォト)もHUAWEIの方がレスポンスも速く分かり易い。
- 「ポートレートモード」は、期待通りに背景がボケるとは限らない。メインの被写体にしっかり近づく必要がある。
- 「ポートレートモード」で撮影しても、Googleフォトで[ツール]>[ボケ]メニューが出てこない場合もある。
- 「ポートレートモード」は、前ボケはできない。
- 「ポートレートモード」は、不自然な写真になる場合もある。
- 「モーションモード」は、通常モードの写真も同時に保存してくれる。
- 「モーションモード」の「長時間露光」は、日中明るい時でも、NDフィルタなし、三脚なしで使えて便利。
- 「モーションモード」の「アクションパン」で、流し撮りっぽい写真が撮れる。ただし、期待通りの写真にはならない場合も。
- 「消しゴムマジック」は風景に入ってしまった人物などを除去候補として挙げてくれる。
- 「消しゴムマジック」は風景に入ってしまった人物など分かり易いものの除去は得意だが、背景が草むらの手前の柵を取り除いたりする等はうまくできない。その点では「Cleanup.pictures」に負けている。
- 「消しゴムマジック」は人物や物体の境界線近くのものを消すのは難しい。
- 「消しゴムマジック」は他のカメラで撮影した写真でも使える。
- 「クイックタップ」でカメラを設定してみたが、ほとんど反応しない。
- ロック画面からでも、電源ボタン2回押しでカメラの起動ができる。
- 撮影時の水準器の表示が分かり易い。水平だけでなく前後の傾きも確認できる。上から撮影する俯瞰写真にも対応。
- 撮影される写真の画素数は、ズームに関係なく、4080 x 3072(12.5MP)。インカメラは、3840 x 2880(11.1MP)。
- アスペクト比は、4:3、16:9しか選択できない。
- デジタルズームの焦点距離はEXIFには書かれない。3つそれぞれのカメラの焦点距離が書かれるだけ。
- HUAWEIスマホと同じく、画像の回転情報をEXIFに書くのではなく、JPEG画像そのものが回転されているので、PCで回転作業が要らない。
- USB-PD対応ケーブルでないと充電できない。
- USB 3.1(3.0?)対応ケーブルでないとPCとファイル転送できない。
- PCとUSBケーブルで接続して「DCIM>Camera」の中の写真をPCに転送すると、ゴミ箱の中の写真も転送される。ファイル名の頭には「.trashed-」が付いている。
- 「ポートレートモード」で撮影した写真のファイル名には、後ろに「.PORTRAIT」と付く。
- 「モーションモード」で撮影した写真のファイル名には、後ろに「.MOTION」と「.COVER」が付く。オリジナル写真には「.ORIGINAL」と付く。
■ カメラテスト
スマホ 「HUAWEI Mate 20 Pro」と、マイクロフォーサーズ・デジカメ「Panasonic DC-G100 + Panasonic 12-60mm/F3.5-5.6」と比較。
「DC-G100」の写真の一部が、アスペクト比が3:2になってしまっている。
↓ Pixel 6 Pro は、HDR の効果か、雲の階調が出ている。ただ、全体的に明暗差がなく均一の明るさに違和感を感じる。
↓ DC-G100の写真。暗い部分は暗く、自然な画質。
↓ Pixel 6 Pro は、超広角の16mmでも雲の階調が出ている。やはり、HDRは効きすぎている。
↓ Pixel 6 Pro は、HDR が効いて明暗なく細部が写っているが、違和感のある画像。
↓ Pixel 6 Pro の2倍望遠は、デジタルズームでかつHDRが効いて絵画っぽい画質。
↓ Pixel 6 Pro は、HDR が効いて右側窓の外の景色まで写っている。
↓ Pixel 6 Pro は、全体的にくっきりとした画像。
↓ Pixel 6 Pro は、広角カメラのセンサーサイズが大きいので、ポートレートモードでなくても、被写体に近づけば背景はある程度ボケる。
↓ 焦点距離が少し違うが、Pixel 6 Pro は、全体的にくっきりとした画像。
↓ 望遠4倍で撮影後に、ポートレートモードにして撮影したら画質がおかしい。広角1倍カメラのデジタルズームになっている。
↓ 近接撮影。広角カメラ(1倍)ではあまり近づけないが、2倍、4倍ズームなら、ある程度まで近づける。
↓ 「Google Pixel 6 Pro」カメラの試し撮り。
↓ その後、「Xperia 1 III」を購入。