以前に「センサーサイズが大きければ、画質は上がるのか?」という記事を書いた。
センサーサイズによる一番の違いは、ボケの大きさ。ボケの大きさは有効口径で決まる。
- 有効口径(mm) =[実]焦点距離(mm) ÷ F値
センサーサイズが大きい方が実焦点距離が長いのでボケやすい。
それ以外の違いとして、ダイナミックレンジとか高感度ノイズとか色々あるようだが、日中の通常の撮影ではそんなに影響はない。
画素数については、センサーサイズに関係なく今販売されているカメラでは10MP以上ある。A4サイズに300dpiで印刷する場合、3508x2480ピクセルで8.3MPとなる。家庭で使うパソコンのディスプレイは大きくても1920x1080ピクセル程度が一般的。パソコンの画面で見たり、A4サイズに印刷する限りは、10MPもあれば十分。
ブログに上げる写真も1024x768ピクセル程度が一般的。
ということで、センサーサイズの違うカメラの写真を1024x768に縮小して比較してみた。
写真は「Imaging Resource」のものを利用させてもらった。
キヤノンとソニーのフルサイズ、APS-C、1型、1/2.3型で比較。
センサーによってアスペクト比が違うので、アスペクト比と写っている範囲を同じにするためにトリミングした上で、1024x706ピクセルに縮小した写真で比較。
この程度に縮小した画像では、センサーサイズによる違いを感じるのは難しい。
【Canon】
【SONY】
更に画像の中央をトリミングし、1156x872ピクセルに縮小したもので比較。1/2.3型は解像感が薄い感じだが、それ以外のセンサーサイズによる違いは大きくないと感じる。キヤノンもソニーも1型は十分な画質に感じる。レンズ交換式ではレンズの性能による要素も大きいので、センサーサイズによる違いとは言い切れない面もある。