9月15日、ミラーレス一眼、SONY α7C が発表された。
「光学式ボディ内手ブレ補正機構搭載のフルサイズセンサー搭載デジタル一眼カメラとして、世界最小・最軽量」がセールスポイント。
確かにペンタ部に突起があるタイプに比べるとコンパクト。一眼らしいデザインのフルサイズカメラユーザーから見れば十分コンパクトかもしれない。だが、箱型タイプのカメラとして本当にコンパクトなのか、サイズを比較してみた。
同じくフルサイズの SIGMA fp と比較すると大きいし、重たい。APS-Cの最上位機種 SONY α6600 と比べても大きい。同じくSONYのレンズ一体型の RX1RM2 と比べても大きいし、重たい。EVFの出っ張りも気になる。ポップアップ式ではないのに、約236万ドットで倍率約0.59倍とRX100M6と同等なEVF。
EVFや手ブレ補正の有無という違いはあるが、かつての NEX シリーズのような圧倒的なコンパクトさは感じない。機能をそぎ落として、徹底的にコンパクトさを追求した低価格な機種(α5C / α3C ?)を期待したい。
最近のデジカメは動画に力を入れている。熱対策などで大きく重くなる。コストも上がる。スチルに特化したシンプルなカメラが欲しい。
正面から見たサイズでは、マイクロフォーサーズの Panasonic GX7MK3 や OLYMPUS PEN-F も同程度の大きさ。これは、α7C がコンパクトというよりは、 GX7MK3 や PEN-F がマイクロフォーサーズとしては大きすぎるということ。パナソニックやオリンパスは、カメラ本体の小型化に積極的でなく、マイクロフォーサーズのメリットを生かし切れていない。
なお、キットズーム「FE28-60mm F4-5.6」が28mm始まりなのは残念。24-60mmか、20-50mmだったら良かった。
※ 以下の比較対象の SONY α5100、Panasonic GM1、Panasonic LX100 II、SONY RX100M6 は所有カメラ。
※ 重量には、バッテリーは含まない。
センサー サイズ |
機種 | サイズ (mm) |
重量 | EVF | 手ブレ 補正 |
---|---|---|---|---|---|
フルサイズ | SONY α7C |
124x71.1x59.7 | 509g | 〇 | 〇 |
フルサイズ | SIGMA fp |
112.6x69.9x45.3 | 370g | × | × |
フルサイズ レンズ一体型 |
SONY RX1RM2 |
113.3x65.4x72 | 507g | 〇 | × |
APS-C | SONY α6600 |
120x66.9x69.3 | 418g | 〇 | 〇 |
APS-C | SONY α5100 |
109.6x62.8x35.7 | 224g | × | × |
APS-C | SONY NEX-5T |
110.8x58.8x38.9 | 218g | × | × |
APS-C | Canon EOS M6 Mark II |
119.6x70x49.2 | 361g | × | × |
4/3型 | Panasonic GX7MK3 |
124x72.1x46.8 | 407g | 〇 | 〇 |
4/3型 | OLYMPUS PEN-F |
124.8x72.1x37.3 | 373g | 〇 | 〇 |
4/3型 | Panasonic GM1 |
98.5x54.9x30.4 | 173g | × | × |
4/3型 レンズ一体型 |
Panasonic LX100 II |
115x66.2x64.2 | 392g | 〇 | × |
1型 レンズ一体型 |
SONY RX100M6 |
101.6x58.1x42.8 | 301g | 〇 | 〇 |
以下の正面からの比較写真は、「camerasize.com」による。
上から見た図。厚さもかなり違う。