晴歩雨描

晴れた日は外に出て歩き、雨の日は部屋で絵を描く

マイクロフォーサーズは本当にコンパクトなのか?中望遠ポートレートレンズのボケ量を比較。

マイクロフォーサーズは、フルサイズやAPS-Cに比べて、コンパクトなカメラができるはず。かつて、マイクロフォーサーズにはLUMIX GM1、GM5というコンパクトかつ高級感のあるカメラが存在した。

しかし、現在販売されている機種本体で比較すると、APS-CSONYの方が圧倒的に本体が小さい。箱型の最上位機種で大きさを比較してみる。

以下は、「Compare Camera Size」によるサイズ比較写真。

SONY α6600 vs LUMIX DC-GX7MK3(海外版GX9)

f:id:art2nd:20200220221148j:plain

SONY α6600 vs OLYMPUS PEN-F

f:id:art2nd:20200220221150j:plain

レンズに関しては、マイクロフォーサーズの方がコンパクトなものが多い。

しかし、ボケ量に関しては、センサーサイズが小さいのは不利になる。

以下のサイトを参考にすると、センサーサイズが小さいとボケ量が少ないことがわかる。

フルサイズ、APS-C、μ4/3、1インチで、順番に1段ずつボケ量が減る。

フルサイズ APS-C μ4/3 1インチ
F2 F1.4 F1 ---
F2.5 F1.8 F1.2 ---
F2.8 F2 F1.4 F1
F3.2 F2.2 F1.6 F1.1
F3.5 F2.5 F1.8 F1.2
F4 F2.8 F2 F1.4
F5.6 F4 F2.8 F2
F8 F5.6 F4 F2.8

ポートレート撮影に向いているとされる焦点距離85mm前後の中望遠レンズのボケ量を比較してみる。

ボケ量は、有効口径で決まるら。有効口径が大きい方がボケ量が大きい。有効口径の計算式は以下。

 ・ 有効口径(mm) =[実]焦点距離(mm) ÷ F値

現在販売されているEマウントレンズとマイクロフォーサーズレンズで比較してみる。有効口径の大きい順に並べた。

[フルサイズ] SONY FE 85mm F1.8 有効口径:47.2
 35mm判換算:85mm 最大径x長さ:78x82mm 重量:371g

[APS-C] SIGMA 56mm F1.4 (Eマウント用) 有効口径:40.0
 35mm判換算:84mm 最大径x長さ:66.5x59.5mm 重量:280g

[μ4/3] M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO 有効口径:37.5
 35mm判換算:90mm 最大径x長さ:70x84.9mm 重量:410g

[μ4/3] LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 有効口径:35.4
 35mm判換算:85mm 最大径x長さ:74x76.8mm 重量:425g

[μ4/3] LUMIX G 42.5mm F1.7 ASPH./POWER O.I.S 有効口径:25.0
 35mm判換算:85mm 最大径x長さ:55x50mm 重量:130g

[μ4/3] M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 有効口径:25.0
 35mm判換算:90mm 最大径x長さ:56x46mm 重量:116g

有効口径で判断すると、マイクロフォーサーズのF1.2で、重量400g以上で10万円以上する高額レンズも、フルサイズやAPS-Cのリーズナブルなレンズのボケ量にはかなわないということが分かる。

画像を使ってボケ量をシミュレーションしてくれるサイト「DOF simulator」を使って比較してみる。

f:id:art2nd:20200222103536j:plain

被写体までの距離 3メートル。

f:id:art2nd:20200222104333j:plain
f:id:art2nd:20200222104336j:plain
[左] SONY FE 85mm F1.8 [右] SIGMA 56mm F1.4
f:id:art2nd:20200222104500j:plain
f:id:art2nd:20200222104502j:plain
[左] LEICA 42.5mm F1.2 [右] M.ZUIKO 45mm F1.2
f:id:art2nd:20200222104522j:plain
f:id:art2nd:20200222104524j:plain
[左] LUMIX 42.5mm F1.7 [右] M.ZUIKO 45mm F1.8

被写体までの距離 1.5メートル。

f:id:art2nd:20200222104626j:plain
f:id:art2nd:20200222104629j:plain
[左] SONY FE 85mm F1.8 [右] SIGMA 56mm F1.4
f:id:art2nd:20200222104641j:plain
f:id:art2nd:20200222104644j:plain
[左] LEICA 42.5mm F1.2 [右] M.ZUIKO 45mm F1.2
f:id:art2nd:20200222104658j:plain
f:id:art2nd:20200222104700j:plain
[左] LUMIX 42.5mm F1.7 [右] M.ZUIKO 45mm F1.8

このシミュレーションでも、センサーサイズが大きい方がボケ量には有利なことがわかる。

マイクロフォーサーズでも、ボケ量を考慮して、大きなボケが得られるレンズを探すと、結果的に大きく重いレンズが必要になる。

本体も合わせて、コンパクトでボケ量の大きいカメラを選ぶとなると、SONYAPS-Cが最適かもしれない。

35mm判換算焦点距離50mm前後のレンズも比較してみる。

[APS-C] SONY E 35mm F1.8 OSS 有効口径:19.4
 35mm判換算:52.5mm 最大径x長さ:63x45mm 重量:154g

[μ4/3] LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 II ASPH. 有効口径:17.8
 35mm判換算:50mm 最大径x長さ:63x54.5mm 重量:205g

[μ4/3] LUMIX G 25mm F1.7 ASPH. 有効口径:14.7
 35mm判換算:50mm 最大径x長さ:60.8x52mm 重量:125g

被写体までの距離 1.5メートル。

f:id:art2nd:20200317100428j:plain
f:id:art2nd:20200317100430j:plain
f:id:art2nd:20200317100434j:plain
[左] SONY 35mm F1.8 [中] LEICA 25mm F1.4  [右] LUMIX 25mm F1.7

被写体までの距離 50cm。

f:id:art2nd:20200317095552j:plain
f:id:art2nd:20200317095555j:plain
f:id:art2nd:20200317095558j:plain
[左] SONY 35mm F1.8 [中] LEICA 25mm F1.4  [右] LUMIX 25mm F1.7