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キヤノン EOS M200+EF-M11-22mm F4-5.6 レビュー。神戸三宮・元町で試し撮り。

デジカメ「Canon EOS M200」とレンズ「Canon EF-M11-22mm F4-5.6(35mm判換算焦点距離18-35mm)」を購入したので、とりあえずのレビュー。

【購入経緯】

焦点距離20mm以下の超広角レンズのカメラが欲しかった。

焦点距離20mm以下のレンズ一体型超広角カメラは、現在存在しないし、この先出てくる可能性も限りなく低い。ということで、レンズ交換式でなるべくコンパクトなカメラ+レンズが欲しい。

カメラ本体はソニー α5100LUMIX GM1 を持っている。ソニーEマウント(APS-C)には、「E 10-18mm F4 OSS」があるが、若干大きいし価格が高め。マイクロフォーサーズには沈胴式オリンパス9-18mm F4.0-5.6」がある。

他のマウントで調べてみるとキヤノン沈胴式の「EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM」がある。EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM」は、最短撮影距離がズーム全域で15cm、最大撮影倍率0.3倍。魅力的。

メーカー
レンズ
撮像素子 35mm判換算焦点距離 最短撮影距離 最大撮影倍率 重量 最大径x長さ 画角 手ブレ補正
キヤノン
EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
APS-C 18-35 mm 0.15 m 0.3 倍 220 g 60.9x58.2 mm 102.1~63.3度
オリンパス DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 4/3型 18-36 mm 0.25 m 0.1 倍 155 g 56.5x49.5 mm 100~62度  
ソニー
E 10-18mm F4 OSS
APS-C 15-27 mm 0.25 m 0.1 倍 225 g 70x63.5 mm 109~76 度

上のレンズをそれぞれ、EOS M200、PEN E-PL9、α5100に付けたところ。

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キヤノンのカメラは全体的にデザインが好きでないので、元々対象外だった。が、この「EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM」の最短撮影距離ズーム全域15cmに魅力を感じて、カメラ本体も合わせて購入することに。キヤノンではコンパクトな本体「EOS M200」。初級者向けの安っぽいデザインだが、仕方ない。以下、ヨドバシ.comで購入。税込で10%ポイント還元。

  • カメラ Canon EOS M200 ボディ:63,250円
  • レンズ Canon EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM:46,600円
  • フィルター Kenko PRO1D Lotus 55mm:4,070円
  • 液晶保護フィルム Kenko KLPM-CEOSM200:1,080円
  • ハンドストラップ ETSUMI E-6711:917円(紐が太すぎたので別のストラップに交換)
  • SanDisk 64GB Extreme PRO UHS-I SDXC 170MB/s SDSDXXY-064G 海外パッケージ品(2,335円)アマゾン(秋葉Direct)

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【サイズ比較】

カメラのサイズを比較してみた。Canon EOS M200 は、正面から見た大きさは、現在所有しているマイクロフォーサーズのレンズ一体型 LUMIX LX100 II よりも小さい。ソニー α5100 よりも高さは大きいが横幅は小さい。

マイクロフォーサーズオリンパス PEN E-PL9 よりも小さい。

パナソニック DMC GF9 よりは若干大きいが、センサーサイズの違いを考慮すると EOS M200 は十分コンパクト。

発売中止になったレンズ一体型超広角カメラ「ニコン DL 18-50」(1型、359g)と比較しても、正面からみたサイズはわずかに大きいだけ。

M200EF-M11-22mm F4-5.6 の組み合わせはバランスが良い。

LUMIX LX100 IIとのサイズ比較 [camerasize.com]

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SONY α5100とのサイズ比較 [camerasize.com]

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OLYMPUS PEN E-PL9とのサイズ比較 [camerasize.com]

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Panasonic DMC GF9とのサイズ比較 [camerasize.com]

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NIKON DL 18-50とのサイズ比較 [camerasize.com]

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オリンパスの一番小さいカメラ PEN E-PL9 とレンズ合わせて重量を比較してみる。

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  • Canon EOS M200(262g)+Canon EF-M11-22mm F4-5.6(220g)= 482g
  • OLYMPUS PEN E-PL9(332g)+OLYMPUS 9-18mm F4.0-5.6(155g)= 487g

Canon EOS M200 のセットは、マイクロフォーサーズオリンパス PEN E-PL9 のセットとほとんど同じ重さ。レンズは、35mm判換算焦点距離F値もほとんど同じ。APS-CのEOS M200 のセットの方がセンサーが大きい分、有利。APS-Cで標準のアスペクト比が3:2なので、マイクロフォーサーズの4:3よりはワイド感のある写真が撮りやすい。

こうやってサイズ比較してみると、マイクロフォーサーズ陣営のパナソニックオリンパスも小型化にあまり力を入れていないと感じる。

【EOS M200】

  • APS-Cミラーレス一眼としては、小さくて軽い。
  • シャッターボタンが前方に傾斜していて押しづらい。
  • ダイヤル・ボタン類はシンプル。AEモード切替ダイヤルもない。AEモードは液晶タッチパネルで変えられる。意外と使いやすい。
  • 液晶タッチパネルで、クイック設定を使えば主な設定変更は簡単にできる。
  • シャッターボタンのまわりにある電子ダイヤルで絞り値を調整できるのだが、現在所有しているα5100は、この場所にズームレバーがあるので、ズームしたい時に誤って操作してしまう。
  • USB充電できない。ただし、バッテリが現在所有している PowerShot SX70 HS と共通だったので、買ってあった予備バッテリーがそのまま使えるのは良かった。
  • シャッター音が大きい。サイレントモードがあるが、プログラムAEモード(P)や絞り優先AEモード(Av)と並列のモードなので使えない。
  • オートフォーカスは速い。即距点143点。「顔+追尾優先AF」あり。液晶タッチパネルでピント位置指定可能。
  • ソニー α5100「全画素超解像ズーム」や、キヤノンコンデジにある「プログレッシブファインズーム」に相当するデジタルズームがないのは残念。
  • グリップがついていない。レンズが筐体の中央部に付く構造で、レンズ右側の幅が狭くてカメラをホールドしづらい。α5100ではグリップがあり、レンズが筐体左寄りに付く構造なので、右手で安定したホールドができる。(↓α5100との比較写真)f:id:art2nd:20200708123508j:plain

  • キヤノンのカメラで撮った写真は、Windowsフォルダの詳細ウインドウで35mm判換算焦点距離が表示されない。ソニーパナソニックなどのカメラでは表示される。
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    キヤノン VS ソニー

    exiftoolを使えば35mm判換算焦点距離は表示されるが。
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    → PowerShot SX70 HSの35mm判換算焦点距離をexiftoolで調べる。

【EF-M11-22mm F4-5.6】

  • 沈胴式なので、電源オンでレバーを操作してレンズを繰り出す必要がある。更に電源オフでも、レバーを操作してレンズを収納しなければいけない。
  • 最短撮影距離がズーム全域で15cm。センサー面から15cmなので、レンズの前7cm程度まで近づける。撮影倍率0.3倍、フルサイズ換算では0.48倍となり、ハーフマクロに近い。
  • 手ブレ補正機構内蔵。超広角ズームなので、通常の撮影では手ブレ補正が無くても支障ないが、スローシャッターでの撮影には助けになる。手持ちで手ブレしないで撮れるシャッタースピードは1/焦点距離(秒)までと言われている。3段の手ブレ補正効果があることになっているので、焦点距離11mm(35mm判換算焦点距離18mm)なら、単純計算だと、1/18>1/9(1段)>1/4.5(2段)>1/2.25(3段)となるので、1/3秒程度まで手持ちで手ブレしないで撮れることになる。
  • EOS M200 は上方向に約180°回転するチルト式液晶モニターで自撮りができる。「EF-M11-22mm F4-5.6」との組み合わせだと風景も入れたワイドな自撮りができる。
  • EOS M200のレンズ光学補正項目に、レンズとして「EF-M11-22mm F4-5.6」が認識された上で、「周辺光量補正」「歪曲収差補正」のON/OFF項目が出てくる。

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【試し撮り】

神戸三宮・元町で試し撮り。大半を焦点距離11mmで撮影。35mm判換算焦点距離18mmなので、ワイド感のある写真が撮れる。

周辺光量、歪曲収差とも補正が効いていて不自然さはない。

レンズの開放F値はF4-5.6だが、被写体に近づけば、結構背景はボケる。

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自宅で、焦点距離22mm(35mm判換算焦点距離35mm)で被写体に近づいて撮影。この程度近づけて、背景もボケる。

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35mm判換算焦点距離35mm F5.6 1/80秒 ISO800

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35mm判換算焦点距離35mm F5.6 1/160秒 ISO100