スナップ撮影に最適なコンパクトなデジカメは何か?
スナップ撮影に最適なカメラの焦点距離は一般的に28mmか35mmと言われている。スナップ撮影には、単焦点レンズが良い。ズームレンズで焦点距離に自由度があるのは良くない。決まった焦点距離で風景を切り取るという気持ちが大事(?)。
焦点距離35mmの単焦点デジカメとしては、FUJIFILM X100Fがあるが、コンパクトとは言えない。
焦点距離28mmの単焦点デジカメとしては、RICOH GR IIIと、FUJIFILM XF10がある。どちらもスナップシューターとして評価が高いカメラ。
現在スナップ撮影には、Panasonic LUMIX GM1に、LEICA 15mm/F1.7(35mm判換算30mm)を付けて使っている。LUMIX GM1はレンズ交換式としては高性能&高機能ながらも超コンパクト。
カメラサイズ比較サイト「Camera Size Comparison」で、大きさを比較してみた。GM1は、GR IIIやXF10と比較してもかなりコンパクト。
レンズ(LEICA 15mm/F1.7)を付けると厚みが出てしまうが、本体がコンパクトなので、大きなポケットなら楽々入る。
LEICA 15mm/F1.7は、焦点距離が35mm判換算で30mmという絶妙(?)な距離。
センサーサイズは、GR IIIやXF10に比べて小さいが、レンズはF1.7で明るい。
F値が小さいので、GR IIIやXF10に比べて、有効口径(=実焦点距離/F値)が大きい。ということは、絞り開放でのボケ量が大きくなる。
最短撮影距離がセンサー面から約20cm(レンズ先端から約12.5cm)で、GR IIIやXF10に比べて少し長いが通常の撮影では困らないレベル。
個人的にはレンズバリアがなく、フィルターねじがあるのがうれしい。レンズ交換式なので、当然だが。
電源オンオフでレンズが出入りすることもない。
レンズ交換式なので、LEICA 42.5mm/F1.7(35mm判換算85mm)やLUMIX G MACRO 30mm/F2.8(35mm判換算60mm)などのレンズを付けて望遠スナップシューターとしても使える。
レンズを付けた時の厚みが出てしまう事を除けば、スナップシューターとして、最強のカメラではないかと思う。
全体の厚さや重さを抑えたければ、以下のようなレンズの選択肢もある。ボディーキャップレンズBCL-1580は生産終了みたいだが。BCL-1580は厚さ9mmなので、これならGM1本体(厚さ30.4mm)と合わせても、厚さ40mm以下。厚さでもXF10より薄い。
メーカー | Panasonic | RICOH | FUJIFILM |
---|---|---|---|
機種 | GM1+15mm/F1.7 | GR III | XF10 |
センサーサイズ | フォーサーズ | APS-C | APS-C |
有効画素数 | 1600万画素 | 2424万画素 | 2424万画素 |
焦点距離 (35mm判換算) |
30mm | 28mm | 28mm |
F値 | F1.7 | F2.8 | F2.8 |
有効口径 | 8.82 (実焦点距離15mm/F1.7) |
6.54 (実焦点距離18.3mm/F2.8) |
6.61 (実焦点距離18.5mm/F2.8) |
最短撮影距離 (レンズ先端から) |
約12.5cm | 6cm(マクロ) | 10cm |
シャッター速度 | 60~1/16000秒 | 30~1/4000秒 | 4~1/16000秒 |
ISO感度 | ISO200~25600 | ISO100~102400 | ISO200~12800 |
起動時間 | 0.8 秒 | 0.7 秒 | |
液晶モニター | 104万ドット | 103.7万ドット | 104万ドット |
タッチパネル | 〇 | 〇 | 〇 |
手ブレ補正 | × | 〇 | × |
レンズバリア | × | 〇 | × |
フィルターねじ | 〇 | × | × |
サイズ(mm) | 98.5x54.9x75 (レンズ込) |
109.4x61.9x33.2 | 112.5x64.4x41 |
総重量 | 319g(204g+115g) | 257g | 278.9g |