晴歩雨描

晴れた日は外に出て歩き、雨の日は部屋で絵を描く

Google Maps API使用のため、Google Cloud Platformを試してみた。

2018年夏頃より、Google Maps APIを使ったWebアプリを使用するためには、APIキーが必須になり、APIキー取得のためにはアカウントにクレジット情報の登録が必須になった。

旅行先などで行きたい場所をマーキングしたオリジナルのGoogleマップを作成し、旅行先でスマホで場所を確認しながら歩くためのWebアプリを自分専用につくっている。出来上がった行先マップを表示するアプリはYahoo! JavaScriptマップAPIで似たものを作成したが、行先マップを作成するアプリは、場所名から緯度経度を検索してマーカーを作成する機能など全てをYahoo! JavaScriptマップAPIで作り直すのは大変なので、Google Cloud Platformのクレジット情報登録に抵抗はあるが、仕方なく試してみた。

Google Cloud Platformでは、月額無料枠が200ドル分ある。アカウント新規登録で、無料トライアルとして12か月間300ドル分の利用枠が追加される。本日現在、¥32,543のクレジットがあると表示される。

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Google Cloud Platform の無料トライアルについて、以下のページによれば、無料トライアルで料金が発生することはないと書かれていて、12か月間300ドル分の利用枠との関係がよくわからない。クレジット情報の登録は本人確認のためと書かれている。

  • 無料トライアルで料金が発生することはありません。
  • 無料トライアルの登録では、クレジット カードの情報を入力していただく必要があります。この情報は、身元の確認とロボットによる操作でないことを確認する目的でのみ使用されます。有料アカウントにアップグレードしなければ、クレジット カードに料金が請求されることはありません。

月額無料枠200ドル分で、月間28,000マップロードまで無償と書かれているサイトが多い。だが、Google Cloud Platformの中のGoogle Maps関連のAPIは細分化されていて、料金体系もわかりづらい。月間28,000マップロードまで無償というのは地図を表示するだけのことだと思われる。地図を表示するだけであれば、無償で使える「Google Maps Embed API」を使えばよい。

Google Maps Platform 料金表

自分が作成したアプリでは行きたい場所の名前を入れて検索したり、地図の場所をクリックしてマーカーを作成し、現在地やマーカー間のルート検索するのなどの機能を使っているので、複数のAPIを使うことになり、それぞれのリクエストがカウントされ課金される。実際試してみると、以下のようなリクエストがカウントされた。

  • Geocoding API:地点名や住所から緯度経度を検索($5.0 / 1,000回)
  • Maps Elevation API:高度情報を取得($5.0 / 1,000回)
  • Maps JavaScript API:マーカー表示などマップ基本API($7.0 / 1,000回)
  • Directions API:2地点間のルートを検索($5.0 / 1,000回)
  • Places API:場所の情報を取得($40.0 ? / 1,000回)

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これらのリクエストの課金料金の合計が月間200ドルとなるとかなり制約される気がする。

Google Maps Platform 料金表」とAPIリクエストの項目名が1対1で対応していないので、実際どの程度の使用が無料枠内なのかの判断が難しい。

1,000リクエストあたりが数ドルから40ドル程度だが、Places APIが高め。安全を見込むと、Places APIが1,000リクエスト、その他合計10,000リクエスト程度に抑えた方がよいかもしれない。

自分しか利用しないアプリなので、月額無料枠を超えることはないと思うが、時々はGoogle Cloud Platformのダッシュボードをチェックする必要がありそう。

【後日追記】

Googleから2月分の請求書が届いた。↓

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Google Maps Platform APIキーの取得については、以下のサイトを参考にさせてもらった。