JEPGは非可逆圧縮の画像フォーマット。画質を落としてファイルサイズを小さくできる。
JPEG作成時に、圧縮率「品質レベル」(一般的な表現ではないかもしれない。英語では単にquality)を指定できる。品質レベルによっては、人間の眼では画質の低下には気づかない。
どの程度の品質レベルなら気づかないのかテストをしてみた。
オリジナル画像をWindowsアプリ「縮小革命」で1200×800にする際に品質レベルを変えてテストした。
以下のページで画質を比較できる。
≪JPEG 圧縮率 テスト(1)≫
https://ok2nd.sakura.ne.jp/x-jpeg/t1.html
ぱっと見はかなり圧縮しても瞬間的には画質劣化は解らない。眼を近づけて細部を確認すると品質レベル75ぐらいで画質劣化が解るようになる。品質レベル50程度だとかなり解る。
≪JPEG 圧縮率 テスト(2)≫
https://ok2nd.sakura.ne.jp/x-jpeg/t2.html
テスト(2)では、品質レベル50程度でも、画質劣化はぱっと見ではよく解らない。しかし、品質レベル20になると中央の桜がかなり紫っぽくなってしまう。
≪JPEG 圧縮率 テスト(3)≫
https://ok2nd.sakura.ne.jp/x-jpeg/t3.html
テスト(3)では、品質レベル75で空にモアレ模様を少し感じる。品質レベルを下げるとモアレ模様がひどくなる。
3つのテストでは、品質レベル85程度までなら、人間の眼では画質低下に気づかない。
それぞれ、ファイルサイズは以下のようになっている。品質レベル85だと、実際のファイルサイズは品質レベル100の30%前後になっている。
テスト(1) | テスト(2) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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JPEGは非可逆圧縮なので、一般的に画像処理と保存を繰り返せば画質がどんどん劣化すると言われている。
そこで、「縮小革命」を使って実験をしてみた。「縮小革命」で縮小を1回だけするのと、縮小を10回繰り返した結果を比較した。いずれも品質レベル90で行った。
オリジナル写真のサイズは6000×4000。
- 長辺長さを6000>1024に1回だけ縮小。
- 長辺長さを6000>4000>3600>3400>3200>3000>2800>2600>2400>2200>1024と縮小を10回繰り返し。
結果は、以下。
- 1回のみ処理した画像:273KB。1024×682
- 10回繰り返した画像:274KB。1024×680
画質もファイルサイズもほとんど差が出なかった。
画像処理と保存を繰り返しても、一般的に言われているような品質の劣化はほとんど認められなかった。