レンズ一体型カメラとして主に、パナソニック「LUMIX DC-LX100M2」、ソニー「DSC-RX100M6」を使っていたが、両方を売却(44,000円+51,000円=95,000円)して、キヤノン「PowerShot G5 X Mark II」を購入。ヨドバシカメラで108,000円(10,800ポイント還元)。
【LX100M2 売却理由】
- 望遠端が75mm。もう少し伸ばしたい時がある。
- ワイド端では5cmまで寄れるが、望遠域で寄れない。
- ズーム速度が遅い。
- ファインダー(EVF)の画質が良くない。見づらい。
- ポケットに入れるには、微妙に大きい。
【RX100M6 売却理由】
- レンズが暗い(F2.8~F4.5)。
- 望遠域で寄れない。
- 望遠域の画質があまり良くない(主観)。
- 焦点距離200mmはあまり使わない。
G5 X Mark II | LX100M2 | RX100M6 | |
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発売日 | 2019年8月1日 | 2018年10月18日 | 2018年6月22日 |
センサーサイズ | 1型 | 4/3型(×78%) | 1型 |
有効画素数 | 2010万画素 | 1700万画素 | 2010万画素 |
実焦点距離 | 8.8~44mm | 10.9~34mm | 9~72mm |
35mm判換算 焦点距離 |
24~120mm | 24~75mm | 24~200mm |
F値 | F1.8~F2.8 | F1.7~F2.8 | F2.8~F4.5 |
有効口径 | W端:4.8 T端:15.7 |
W端:6.4 T端:12.1 |
W端:3.2 T端:16.0 |
最短撮影距離 | W端:5cm T端:20cm |
W端:3cm T端:30cm |
W端:8cm T端:100cm |
最大撮影倍率 | 0.47倍 | 焦点距離50mm で最大 |
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メカシャッター | 1-1/2000秒 | 60-1/4000秒 | 30-1/2000秒 |
電子シャッター | 30-1/25600秒 | 60-1/16000秒 | 30-1/32000秒 |
撮影感度(通常) | ISO125-12800 | ISO200-25600 | ISO125-12800 |
ファインダー | 0.39型 236万ドット 2段式ポップアップ |
0.38型 276万ドット |
0.39型 236万ドット 1段式ポップアップ |
NDフィルター | 3段分 | × | × |
撮影枚数 | 230枚 | 340枚 | 240枚 |
サイズ(mm) | 110.9x60.9x46 | 115x66.2x64.2 | 101.6x58.1x42.8 |
重量 | 本体:316g | 本体:350g | 本体:274g |
「Camera Size Comparison」に何故か「G5 X Mark II」がないので、サイズが近い「G7 X Mark II(幅x高さ:105.5x60.9)」で比較。
以下、簡単なレビュー。動画はほとんど撮らないので評価していない。
【PowerShot G5 X Mark II の良かった点】
- 望遠端の焦点距離が120mm。
- レンズが明るい(F1.8~F2.8)。
- 望遠端の120mmでF2.8。
- 望遠端の120mmで20cmまで近づける。(実際には20㎝以上離れてもピントが合わない事がある。)
- 最大撮影倍率0.47倍で、ハーフマクロ的に使える。
- 3段分のNDフィルターを内蔵。
- 手ブレ補正効果4.0段分。
- 液晶モニターが上下方向に回転するチルト式。
- サイズ感が丁度よい。(LX100M2、RX100M6との比較で)
- USB端子が、Type-C。ただし、他に所有しているカメラが全て、Micro USBなのでケーブルを共有できない。
- 専用の露出補正ダイヤルがある。
- コントローラーリングがある。絞り優先AEで絞り値を変えることができる。ただし、コントローラーリングがプラスチック感いっぱいで安っぽい。
【PowerShot G5 X Mark II の残念な点】
- ピントが全く合っていないのに、合焦マークが出ることが度々ある。
- 望遠域で被写体から50cmから1m程離れているのに、ピントが合わないことが度々。この場合、タッチシャッターでピント位置を指定しても駄目。
- ファインダー(EVF)が2段式ポップアップ。
- メカシャッターと電子シャッターの切替がメニュー設定からしかできない。
- ボタン類が少ない。カスタム設定できるボタンがない。
- ストラップ取り付け穴が小さい。しっかりしたストラップを付けづらい。
- 電源スイッチがレバー式でなく、ボタン式。
- ストラップ取り付け穴とUSB接続端子カバーがすぐ横で、カバーの開け閉め時にストラップが邪魔になることが多い。
- バッテリーの持ちが良くない。
- バッテリーカバーのロックが甘くて閉まりづらい。バッテリーの出し入れもしづらい。
- USB充電が、充電器とケーブルが、Power Delivery(PD)対応でないと全く充電できない。
- レンズバリア付きでフィルターねじがない。(個人的には、LX100M2のように、レンズバリアなしで、フィルターねじがある方がうれしい。)
- 露出補正ダイヤルが固い。もう少し柔らかくても良い。
- 撮影モード「AUTO」で、露出補正できない。
- メカシャッター、電子シャッターいずれも音が安っぽい。
- 電子音を「シャッター音」だけにしてもピント合わせでも電子音が鳴る。
- 電子シャッターだと、撮影画像の確認時間「切」で、電子音をすべてオフにすると、撮影できたかどうか分かりづらい。緑のランプが点灯するが屋外では見づらい。
- キヤノンのカメラで撮った写真は、Windowsフォルダの詳細ウインドウで35mm判換算焦点距離が表示されない。「PowerShot G5 X Mark II」も同様。パナソニックやソニーなどのカメラでは表示される。
【ピクチャースタイル】
キヤノンのカメラには、「ピクチャースタイル」がある。
「ピクチャースタイル」それぞれ、以下のような項目で調整が可能になっている。
以下、「PowerShot G5 X Mark II」のピクチャースタイル。かっこ内は、シャープネスの[強さ]、[細かさ]、[しきい値]の初期値。
- 【オート】(5,2,4)撮影シーンに応じて、色あいを自動で調整。
- 【スタンダード】(5,2,4)鮮やかで、くっきりした仕上がりに。
- 【ポートレート】(4,2,4)人物の肌の色を美しく、ややくっきりした印象に。
- 【風景】(6,2,4)青空や緑の色が鮮やかで、とてもくっきりした写真に。
- 【ディテール重視】(5,1,1)被写体の細部の輪郭や、繊細な質感に適した設定。
- 【ニュートラル】(0,2,2)自然な色あいで、メリハリの少ない印象の写真に。
- 【忠実設定】(0,2,2)被写体の色を、誇張なく忠実に再現。メリハリの少ない控えめな写真に。
- 【モノクロ】(5,2,4)印象的なモノクロ写真に。
以下のピクチャースタイルをカスタマイズで追加。かっこ内は、シャープネスの[強さ]、[細かさ]、[しきい値]の設定値。
- 【スタンダード+シャープネス弱め】(2,2,2)
- 【ニュートラル+シャープネス強め】(5,2,4)
【ピクチャースタイル試し撮り】
「ピクチャースタイル」を変えて、試し撮りしてみた。比較のため、ソニー「DSC-WX800」でも撮影。
「風景」は色が濃すぎる。「ニュートラル」「忠実設定」はシャープネス弱めでピントが甘いような印象になる。
「オート」は「スタンダード」より派手目な色あいになることが多い。「スタンダード」が適度。
※ 以下の写真は太陽の出かたが違う状態で撮影したので光の当たり方に違いがある。色あいの違いがピクチャースタイルの違いだけとは言えない。
【焦点距離とF値を変えて撮影】
以下はすべてピクチャースタイル「スタンダード」で、焦点距離やF値を変えて撮影。
センサーサイズが1型なので、F1.8~F2.8といっても、APS-Cやフォーサーズのようにはボケない。ただし、焦点距離を望遠域にして被写体に近づけば、背景はある程度はボケる。
神戸三宮・元町で試し撮り。(↓)