カメラは機種によってセンサーサイズが違う。サイズだけでなく、縦横比(アスペクト比)も違う。
主なものでは、フルサイズ、APS-C、1型が3:2で、フォーサーズ、1/2.3型が4:3。
3:2は、フイルムカメラの35mm判由来で、4:3は初期のパソコンのモニタ画面サイズ由来と思われる。
縦横比率で表すと、
- フルサイズ、APS-C、1型(3:2)=1.5
- はがき(100 mm×148 mm)=1.48
- L版(89 mm×127 mm)=1.43
- A4(210 mm×297 mm)=1.41
- フォーサーズ、1/2.3型(4:3)=1.33
デジカメになってから、主に、フォーサーズと1/2.3型コンデジを使っていたし、パソコンの画面も4:3だったので、それに慣れてしまっていたが、パソコン画面やテレビも16:9(1.78)になり、デジカメも1型などを使うようになって、3:2と4:3どちらが良いのか悩む。
横位置をランドスケープ、縦位置をポートレートと呼ぶ。風景など横位置写真には縦横の比率が高い「3:2」が、人物など縦位置写真には縦横の比率が低い「4:3」が向いているような気がしているが、被写体によって、そうとも言い切れない。
有名な絵画の縦横比率がどうなっているか調べてみた。横位置風景が縦横比率が高いものが多く、縦位置人物絵画が縦横比率が低いものが多いと想像していたが、そうでもない。「モナ・リザ」は思っていたよりも縦長だった。
- ヴィーナスの誕生(ボッティチェリ)1.72 m×2.78 m=1.62
- 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏(葛飾北斎)26 cm×38 cm=1.46
- モナ・リザ(ダ・ヴィンチ)77 cm×53 cm=1.45
- 落穂拾い(ミレー)84 cm×112 cm=1.33
- ファンゴッホの寝室(ゴッホ)57.5 cm×74 cm=1.29
- 日傘をさす女性(モネ)100 cm×82 cm=1.22
- 夜警(レンブラント)363 cm×437 cm=1.20
- 真珠の耳飾りの少女(フェルメール)44 cm×39 cm=1.13
各作品の縦横サイズはWikipediaによる。「真珠の耳飾りの少女」など、サイトによってサイズが結構違う。掲載されている画像もトリミングされていたりして、作品の縦横サイズを正しく表しているとは限らない。
下のサンプル画像は、必ずしもオリジナル絵画と縦横比率が同じとは限らない。トリミングされている可能性あり。
A4(210 mm×297 mm)などのA判用紙のアスペクトにトリミングすると、ランドスケープの場合、4:3では上下、3:2では左右がカットされる。
1:1スクエアの用紙に6枚のランドスケープ写真を貼り付ける場合のイメージ。
ところで、四ツ切とか八ツ切と言ったサイズがあるが、一般的な額と写真用の額ではサイズが違う。
一般額/デッサン額/立体額では、
- 八ツ切(242 cm×303 cm)=1.25
- 四ツ切(348 cm×424 cm)=1.22
写真額では、
- 写真四ツ切(254 cm×305 cm)=1.20
- ワイド四ツ切(254 cm×366 cm)=1.44
額縁等の詳細なサイズは以下のページが詳しい。↓