晴歩雨描

晴れた日は外に出て歩き、雨の日は部屋で絵を描く

パナソニック LUMIX DC-LX100M2 レビュー。RX100M6とボケ比較。

パナソニックLUMIX DC-LX100M2」を購入。

f:id:art2nd:20190426232420j:plain

ヨドバシ・マルチメディア梅田で、税込110,000円、14,300ポイント還元で購入。合わせて、以下をヨドバシのポイントで購入。

  • レンズフィルター「Kenko PRO1D Lotus 43mm」:3,393円
  • 液晶保護フィルム「Kenko KLPM-PALX100M2」:1,060円
  • ハンドストラップ「E-6711」:900円
  • ソフトクッションポーチ「HAKUBA KCS-37L」:700円

自動開閉レンズキャップを付ける予定はないので、通常のレンズフィルターを購入。

SDカードは、「SanDisk Extreme Pro SDHC UHS-I U3 V30対応 R:95MB/s 海外リテール SDSDXXG-032G-GN4IN」を、アマゾン(秋葉Direct)で送料込み1,580円で購入。

以下、購入経緯等。

LX100M2購入前保有機は以下。

最初、EVF付きのコンパクトなミラーレス一眼と、35mm判換算24mm始まりで最短撮影距離が短かくて明るめのズームレンズの組み合わせが欲しいと思って探してみた。目的は現在メインで使っているSONY RX100M6よりもボケが期待できるカメラ。

レンズで魅力的に思えたのはPanasonic LEICA 12-60mm F2.8-4.0。最短撮影距離:20cm、最大撮影倍率(35mm判換算):0.54倍。ただ、少し大きく重い。本体候補のLUMIX DC-GX7MK3も結構大きい。正面から見たサイズが、124x72.1cm。現時点でマイクロフォーサーズでコンパクトかつEVF付きの魅力的なカメラ本体がない。下は同じマイクロフォーサーズのGM1とGX7MK3(海外ではGX9)とのサイズ比較。EVFの有無を考慮しても、大きさが違いすぎる。(以下、サイズ比較写真は、Camera Size Comparisonによる。)

f:id:art2nd:20190429021550j:plain

レンズ交換式を諦めて、コンデジで探してみると、LUMIX DC-LX100M2が見つかった。

下はLX100M2とGX7MK3(海外ではGX9)とのサイズ比較。LX100M2はGX7MK3に比べればコンパクト。

f:id:art2nd:20190426224737j:plain

f:id:art2nd:20201006172311j:plain

LX100M2 vs GX7MK3+12-35mm F2.8 Ⅱ X

LX100M2はGM1と比べると小さいとは言えない。GM1の小ささが際立つ。

f:id:art2nd:20190429162400j:plain

LX100M2はRX100M6と比べると一回り以上大きい。

f:id:art2nd:20190426233025j:plain

LX100M2は、RX100M6に比べてセンサーサイズが大きくレンズが明るい。

LX100M2は、RX100M6よりもボケが期待できそうということで購入。

【気に入ったポイント】

  • 焦点距離:24mm~75mm(24mmはじまりで中望遠までカバー。iAズームで150mmまで。 iAズームの150mmは十分に使える。→ 奈良公園飛火野散策ならまち散歩に該当写真あり。)
  • F値:F1.7~F2.8明るいレンズでボケが期待できそう。レンズ交換式でもここまで明るいズームレンズはない。)
  • EVF:ファインダー倍率0.7倍。RX100M6(0.59倍)のようなポップアップ式ではなく、使いやすい。ポップアップでない方が故障率が低い気がする。ただ、あまり見やすいファインダーとは言えない。
  • 最短撮影距離:3cm(標準では50cmだが、マクロモードで3cm)
  • 画像数:1700万画素(適度な画素数
    • [4:3]設定時:4736x3552(17M)
    • [3:2]設定時:4928x3288(16M)
    • [16:9]設定時:5152x2904(15M)
    • [1:1]設定時:3552x3552(12.5M)
  • 重量:350g(許容範囲。RX100M6と比較するとずっしりと重く感じる。)
  • 内蔵フラッシュなし:フラッシュは使わないので無い方がすっきりする。
  • 電源スイッチ:レバー式(押しボタンに比べて、ON/OFFがはっきり分かる)。GM1のレバーに比べると操作しづらい。iAボタンを誤って押してしまうこともある。
  • USB充電可:旅行等でバッテリーチャージャーを持っていかなくて済む。モバイルバッテリーからの充電も可能。
  • レンズバリアがなく、フィルターねじが有る(フィルター径は43mm):レンズバリアが無い方がうれしい。レンズバリアが壊れると使いものにならなくなる。レンズ保護フィルターが付けられる。NDフィルターやクローズアップレンズも付けられる。→ NDフィルターで低速シャッターで人物ぼかし。
  • 露出補正ダイヤル:専用ダイヤルが付いている。

    f:id:art2nd:20190426230819j:plain

  • 絞りリング、シャッタースピードダイヤル:それぞれ専用リングやダイヤルが付いている。P、A、Sの切替操作が不要。

    f:id:art2nd:20190426230850j:plain

  • コントロールリング:ステップズーム専用リングとして使える。マニュアルフォーカス時はフォーカスリングとして使える。
  • マルチアスペクト:画角を落とさずに4:3、3:2、16:9が選択できる。専用切替スイッチもある。3:2で撮れば普通のフォーサーズカメラの3:2よりワイドになる。16:9で焦点距離24mmはワイド感が大きい。
  • 「AF/AFマクロ/MF」フォーカス切り換え:専用切替スイッチが付いてる。「AFマクロ」でも無限遠までピントは合う。静止画で風景撮影がメインなら、「AFマクロ」固定で問題なく使える。
  • タッチAF:液晶モニターにタッチしてフォーカス位置を調整できる。
  • 設定で「レンズ位置メモリー」がある。電源を切ったときのズーム位置とフォーカス位置を記憶してくれる。便利かもしれない。
  • ファンクションボタン:5つの物理ファンクションボタンがある。それぞれ好きな機能を設定できる。とりあえず、Fn3:ブラケット、Fn4:フォトスタイル、Fn5:フィルター効果に設定。物理ボタン以外の液晶モニターで操作するファンクションは使いづらい。

    f:id:art2nd:20190426230748j:plain

【残念なこと】

  • サイズ:115x66.2x64.2mm
    現時点で発売されているレンズ交換式に比べればコンパクトだが、もう一回り小さくなって欲しい。GM1と比べるとかなり大きい。
  • 電源ON/OFF:遅い。
  • レンズが伸びる:電源ON時のワイド端でも結構伸びる。
  • ズーム速度:遅い。RX100M6と比べてもかなり遅い。
  • 総画素=2177万画素、有効画素=1700万画素:フォーサーズセンサーの78%しか使っていない。これをフォーサーズカメラと言ってしまってよいのか疑問。(78%でも、1型センサーに比べて面積比で1.5倍はある。)
  • フィルター効果「ワンポイントカラー」が、SONYの「パートカラー」と違って、見えている画像の任意のカラーを指定できて柔軟性が高いとも言えるがかえって面倒。SONYのパートカラーの赤青緑黄の4色から選ぶ方がシンプルで簡単。
  • 最短撮影距離が、テレ端では30cmになる。
  • 液晶モニターがチルトやバリアングルではない。ただ、個人的にはあまり使わないので、大きな問題ではない。
  • シャッターボタンが重い(メカニカルシャッターの場合)。しっかり押し込まないと撮影できない。その分、微妙にタイムラグが発生する。

【注意点】

  • 「サイレントモード」にすると、シャッター方式が電子シャッターに固定されてしまう。電子シャッターだとシャッターボタンの感触が柔らかすぎて、シャッターを押した感じがしない。サイレントモードにせずに、電子音とシャッター音を出さない設定をした方が良い。

4K PHOTOや動画機能については使っていないので、よく分からない。

現在所有してるカメラは次のように使い分ける予定。

  • SONY DSC-RX100M6:宿泊を伴う旅行。
  • LUMIX DC-LX100M2:日帰り旅行など身近な所へ行く時。
  • OLYMPUS Tough TG-5:アウトドア系。雨が予想される山歩きやハイキング。
  • LUMIX DMC-GM1(+15mm/F1.7または42.5mm/F1.7):街中スナップ撮影。

【ボケ量の大きさ】

ボケ量は、有効口径で決まる。有効口径が大きい方がボケ量が大きい。F値が低いと有効口径が大きくなる。

 ・ 有効口径(mm) =[実]焦点距離(mm) ÷ F値

35mm判換算焦点距離24-75mmでフォーサーズなら、本来は実焦点距離12-37.5mmだが、LX100M2の場合、センサーの78%しか使っていないので実焦点距離は10.9-34mm。しかし、LX100M2は、F値が1.7~2.8と低いので有効口径が大きくなる。

SONY RX100M5A、SONY RX100M6、LUMIX LX9と、フォーサーズ用の35mm判換算焦点距離24mm始まりのレンズの有効口径を比較してみた。LX100M2はRX100M6よりも有効口径が倍ほどある。LX100M2のワイド端24mmでは有効口径6.4で、比較したカメラやレンズよりも大きい。望遠端の70mm前後でも有効口径は大きい。LUMIX 12-35mm F2.8 Ⅱに近い数字。

  • LUMIX LX100M2(35mm判換算 24-75mm)
    • 焦点距離:10.9 - 34 mm
    • F値:1.7 - 2.8
    • 有効口径:6.4(35mm判換算 24mm)
    • 有効口径:12.1(35mm判換算 75mm)
  • カメラ SONY RX100M5A(35mm判換算 24-70mm)
    • 焦点距離:8.8 - 25.7 mm
    • F値:1.8 - 2.8
    • 有効口径:4.9(35mm判換算 24mm)
    • 有効口径:9.2(35mm判換算 70mm)
  • カメラ SONY RX100M6(35mm判換算 24-200mm)
    • 焦点距離:9 - 72 mm(35mm判換算 75mm⇒実焦点距離 28.1mm)
    • F値:2.8 - 4.5(4.0:35mm判換算 75mm)
    • 有効口径:3.2(35mm判換算 24mm)
    • 有効口径:7.0(35mm判換算 75mm)
  • カメラ LUMIX LX9(35mm判換算 24-72mm)
    • 焦点距離:8.8 - 26.4 mm
    • F値:1.4 - 2.8
    • 有効口径:6.3(35mm判換算 24mm)
    • 有効口径:9.4(35mm判換算 72mm)
  • m4/3 レンズ LUMIX 12-32mm F3.5-5.6(35mm判換算 24-64mm)
    • 焦点距離:12 - 32 mm
    • F値:3.5 - 5.6
    • 有効口径:3.4(35mm判換算 24mm)
    • 有効口径:5.7(35mm判換算 64mm)
  • m4/3 レンズ LUMIX 12-35mm F2.8 Ⅱ(35mm判換算 24-70mm)
    • 焦点距離:12 - 35 mm
    • F値:2.8
    • 有効口径:4.3(35mm判換算 24mm)
    • 有効口径:12.5(35mm判換算 70mm)

LX100M2の焦点距離24mmの有効口径6.4は、APS-C〔F2.8〕の5.7、フルサイズ〔F4.0〕の6.0を上回る。

  • APS-C レンズ SONY E 16-55mm F2.8 G(35mm判換算 24-82.5mm)
    • 焦点距離:16 - 55 mm
    • F値:2.8
    • 有効口径:5.7(35mm判換算 24mm)
    • 有効口径:19.6(35mm判換算 82.5mm)
  • フルサイズレンズ SONY Vario-Tessar T* FE 24-70mm F4

ボケ具合を、実際にSONY RX100M6と比較してみた。以下の比較写真は、手持ちでの撮影なので、構図が微妙に異なる。センサーサイズが大きい事と開放F値が低い事で、LX100M2の方がRX100M6よりもボケ量は大きい。フォーサーズのセンサーを78%しか使っていないため、期待したよりはボケ量が少ない気がするが、被写体に十分に近づけば背景は結構ボケる。(→ 奈良公園飛火野散策ならまち散歩の写真を参照。)

更に、3cmまで寄れるマクロを使うとボケを生かした写真が撮れる。(→ ハーバーランド。マクロでスナップ写真の写真を参照。)

f:id:art2nd:20190427143347j:plain

LX100M2 24mm/F1.7

f:id:art2nd:20190427143401j:plain

RX100M6 24mm/F2.8

f:id:art2nd:20190427143539j:plain

LX100M2 24mm/F1.7

f:id:art2nd:20190427143602j:plain

RX100M6 24mm/F2.8

f:id:art2nd:20190427143810j:plain

LX100M2 70mm/F2.8

f:id:art2nd:20190427143823j:plain

RX100M6 70mm/F4

色味の違いが確認できるサンプル。

f:id:art2nd:20190427162240j:plain

LX100M2 24mm/F5.6

f:id:art2nd:20190427162258j:plain

RX100M6 24mm/F4

(↓)フォトヨドバシの実写レビュー